columnコラム

眠れないつらさ その1 不眠症について

2023/07/15

不眠症とは

こんにちは、札幌カウンセリングオフィス雪花(札幌市琴似、北区、東区、西区、白石区と、その他の区)の菅原奈緒(臨床心理士・公認心理師)です。

日本人の成人のうち30%~40%が何らかの不眠症状を有している(特に女性に多い)ことを、みなさまはご存じでしょうか。さらに成人の10%には慢性的な不眠症がみられます。
不眠症とは、
・寝つきがわるい
・眠りが浅いため眠っているときに何度も目覚める
・早朝に目覚めそこから眠れない
・上記のことから、日中の活動に支障をきたす
というように、不眠と日中の活動に支障をきたすことが、週に3日以上続くことをいいます。
より正確には、3か月以上続く場合が慢性不眠症、3か月未満の場合は短期不眠症といいます。
睡眠時間の長短や目覚めの回数の多さだけでは診断はつきません(個人差、年齢の影響もあるからです)。

睡眠に関連する多様な病気をまとめて睡眠障害とよびます。その中でもっとも多いのが不眠症です。不眠症はさらに以下のように分類されます。
・身体の状態や病気に関連したもの(痛み、胸の苦しさ、咳や発作、かゆみ、頻尿)
・抑うつ性障害、不安障害、認知症などの精神障害によるもの
・アルコール、カフェイン、たばこなどの刺激物の過剰な摂取や薬(治療薬が不眠をもたらすことも)によるもの
・その他の睡眠障害(睡眠時無呼吸症候群、むずむず脚症候群など)
・環境によるもの
・生活リズムの乱れによるもの
・上記のような特定の原因が見つからないもの(原発性不眠症)

それぞれにあった治療を受けるには、まず正確な診断が行われることです。精神科医、脳神経内科医、睡眠医療認定医などに相談することがおすすめです。
ここでは、主に原発性不眠症についてとりあげます(これは古い分類の仕方なのですが、わかりやすいところもあるのでこの言葉を用います)。

特定の原因がみつからないのに眠れない

原発性不眠症は、原因が不明の不眠症です。原因が不明といいましても、不眠と日中の活動に支障をきたすことは他の睡眠障害と変わりません。何らかの対処や治療を行うことが大切です。

そのまま放置しておくと、下記のような悪循環に陥る可能性もあります。
➀不眠症により十分な心身の休養がとれていないことで疲労が蓄積される。
②日中の活動に支障をきたしていることでストレスがたまる。不眠であること自体もストレスとなる。
③疲労からの回復のためのも良質の睡眠をとりたいが、ストレスの影響で寝つきがわるくなりぐっすりと眠ることが困難となる。
④不眠が改善せず、疲労が蓄積し、日中の活動に支障が出る。
このような悪循環に陥ると、苦しさはいっそう増していきます。

この原発性不眠症には誰もが陥る可能性があります。
心配なことや悩み事や強く興奮するようなこと、それにより不安や緊張を強く感じ眠れなくなってしまう、とい経験に覚えのある方は多いのではないでしょうか。
もともとの悩み事や心配が解決、解消すれば、元のように眠れるようになることがほとんどでしょう。しかしその状態が長期間続いたり、「眠れない」ことそのものが不安になると、不眠が慢性化することもありえます。先に述べたように悪循環に陥ることも考えられます。

こうなると、たとえ特定の原因がなくとも、他の睡眠障害と同様に生活の質を下げ、健康に大きく影響してしまうようになるのです。

*その2では、不眠症の治療や対処法についてお伝えします。

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