columnコラム

対人援助職とは – ⒈作業療法士

2023/03/24

こんにちは、札幌カウンセリングオフィス雪花(札幌市琴似、北区、東区、西区、白石区と、その他の区)の菅原奈緒(臨床心理士・公認心理師)です。

雪花のサービスの一つに【対人援助職向けカウンセリング】があります。対人援助職の方が心身に余裕を取り戻し、対人援助職としての成長に向かっていけるようお手伝いすることが目的となります。

私が雪花のサービスの3本目の柱を【対人援助職向けカウンセリング】にしたいと考え、それを口に出したとき「対人援助職って何ですか?」というご質問を少なくない方から受けました。

そこでこのシリーズ『対人援助職とは』では「対人援助職にはこんな職業、資格がありますよ」という紹介をしていこうと思います。今回は作業療法士についてです。

私の前職は成人の方を対象とした精神科の病院です。医療では『多職種連携によるチーム医療』を行います。医療や介護福祉にかかわる様々なスタッフが、お互いの専門性を生かし、チームで患者さんの治療と支援に取り組みます。私はそのチームの一員として、作業療法士さんたちとも働いていました。

雪花の開設にあたり自分の手を使って物を作ることが少なからずありました(画像はそのうちの一つ、ケーブルボックスです)。そんな時、前職のデイケアでの作業療法を懐かしく思い出しました。

私は作業療法の専門家ではありませんが、デイケアのメンバーさんたちと落ち着いた空間で集中して作業をする時間がとても好きでした。

 

一緒に働いていた作業療法士さんの言葉で強く印象に残っていることがあります。

『生活に関わる活動は、全て作業です』

家事、セルフケア、余暇、仕事、人との交流、地域での活動など、『作業』とは非常に幅広いものだと教わりました。

日本作業療法士協会のホームページでは、作業療法は以下のように定義づけられています。『作業療法は、人々の健康と幸福を促進するために、医療、保健、福祉、教育、職業などの領域で行われる、作業に焦点を当てた治療、指導、援助である。作業とは、対象となる人々にとって、目的や価値を持つ生活行為を指す。』

註釈には、その対象となる人々は『身体、精神、発達、高齢期の障害や、職場への不適応により、日々の作業に困難が生じている、またはそれが予測される人や集団を指す』とあります。

作業療法士さんの行う作業療法は、生活に密着したものであり、作業内容が幅広く、誰もが対象となる可能性がある、と言えるのではないかと思います。

最後に、作業療法の定義を引用した日本作業療法士協会のホームページ(https://www.jaot.or.jp/)を紹介します。

 ここでは、

 ①作業療法士とは

 ②作業療法士の支援を受ける

 ③作業療法士になるには

 など、作業療法士について詳しく知ることができます。

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