columnコラム

北の暮らし その6 千歳・支笏湖 氷濤まつり

2024/02/29

支笏湖の魅力

こんにちは、札幌カウンセリングオフィス雪花(札幌市琴似、北区、東区、西区、白石区と、その他の区)の菅原奈緒(臨床心理士・公認心理師)です。

今回のコラム『シリーズ北のくらし6』では、以前に『札幌軟石のあるところ』でちらっと出てきました支笏湖の魅力に焦点をあてていきます。

1949年(昭和24年)「支笏洞爺国立公園」に制定されている支笏湖は、約4万年前の火山活動で形成された千歳市内にあるカルデラ湖です。地元の人々によって守られてきた雄大な自然の中にあり、道内のみならず日本でも有数の水質を誇ります。また、その非常に澄んだ水が光に照らされることで放たれる青い輝きは「支笏湖ブルー」と呼ばれます。画像は実際の支笏湖の様子です。

支笏湖の周辺には、火山活動の影響で湧き出す天然温泉も数多くあります。泉質はナトリウムの豊富な、炭酸水素塩素です。支笏湖温泉街丸駒温泉などが有名です。
丸駒温泉の露天風呂は、浴場と湖が岩場で隔てられているだけです。浴場の水位は、支笏湖の水位と一致しています。そのため、露天風呂が支笏湖とつながっているかのような感覚で入浴することができます。

氷濤まつりの歴史

そのような支笏湖の『支笏湖ブルー』を堪能することのできる氷濤まつりは、1979年(昭和54年)から始まりました。当時閑古鳥の鳴いていた冬の支笏湖観光を盛り上げるため層雲峡氷瀑まつりを参考に、地元の観光業者と市の職員さんたちとが協力してスタートしたそうです。
そこから毎年1月下旬~2月下旬まで毎年開催。今年で46回目を数えます。

現在の会場制作は、ネイチャーガイドさん、ヒメマス漁師さん、レンタルボード屋さんなど、支笏湖観光のために働くみなさんによって11月中旬から行われているそうです。また、制作方法は環境への影響も配慮されたものになるよう、年々工夫がされるようになっています。

画像から『支笏湖ブルー』が伝わるでしょうか?支笏湖の澄んだ水は、凍り付いてもなおその美しさを保ち、日の光を受けてナチュラルブルーに輝くのです。

気候の影響

ところが、そのように美しい氷のオブジェと冬の支笏湖を楽しむことのできるまつりが、今年は予定より半月近くも早く閉幕することとなりました。

いったいどうしてなのか?それは冬にもかかわらず連日高気温だったためです。それにより、会場の安全の確保が困難となってしまいました。地元の観光業と経済へのダメージは非常に大きいものになっているはずです。

冬のきびしい気候を味方につけて、四季を通した支笏湖の魅力を伝えるためにはじまったまつりが、またその気候によって開催が困難となる。

わたしはそのことに、言葉を失う思いでした。美しいものが美しいままにあるためには、どうしたらいいのか。それとも、大きな変化の前に人間にはなすすべはないのでしょうか?そうではなく、いかに厳しい現実があっても、何かが変わってしまっても、人の知恵や工夫によって、生き延びていけるようにあってほしい。

きっと地元のみなさんは、来年の開催に向けてできることを探ろうとしておられるはずだと想像しております。それを少しでも応援できるよう、また支笏湖に足を運ぼうと思っています。

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